おお、アラフィフの勇者よ!
そなたが来るのを待っておったぞ!!
老眼で良く見えないかもしれないが、家の中を見渡してみてほしい。
失礼だな!(※事実だけど)
- クローゼットには着ていない服がぎっしり
- 食器棚には一度も使っていない来客用の皿
- 押し入れには「いつか使うかも」と取っておいた空き箱
「いつか片付けなきゃ」と思いつつ、
見て見ぬふりをしていないだろうか?
「50代から始める終活」において最初にやるべきことは、「断捨離(片付け)」である。
これは単なる「掃除」ではない。
過去のしがらみを手放し、これからの人生を軽やかに、そして自由に生きるための儀式である。
今回は、なぜ50代の終活に断捨離が不可欠なのか、そして挫折せずに断捨離を進めるための具体的なステップを解説したい。
レッツ断捨離♪
Contents
なぜ「終活×断捨離」は50代から始めるべきなのか?

多くの人が「終活」=「死ぬ準備」と捉えがちだが、50代の終活は「これからの30年・40年を快適に生きるための環境づくり」である。
なぜ60代や70代ではなく、50代なのか。
そこには明確な3つの理由がある。
「体力」が充実している今がラストチャンス
断捨離は想像以上に肉体労働である。
本が詰まった重いダンボールを運び出す、粗大ゴミを収集所まで持っていく、高い場所にある荷物を下ろす。これらは、60代後半〜70代になると急激に億劫になり、危険さえ伴うようになってしまう。
「自分の力でモノを動かせる」のは、50代が最後だと思っておいたほうがいい。
「ライフステージ」の変化点である
50代は子供の独立・親の介護・自身の定年退職など、生活スタイルが激変する時期だ。
子供部屋が空いたのに、学習机や教科書がそのままになっていないだろうか?
夫婦二人の生活、あるいは一人暮らしに戻るこの時期こそ、家のサイズとモノの量を「今の暮らし」に合わせてダウンサイジングする絶好の機会なのだ。
「老後の安全性」を確保する
モノが多い家は、高齢者にとって危険地帯となる。
床に置かれたモノにつまずいて転倒し、そのまま寝たきりになるケースは非常に多い。また、地震の際に背の高い家具が倒れてくるリスクもある。50代のうちに床のモノをなくし、家具を減らしておくことは、将来の自分や配偶者を守る「最強の保険」になる。
50代の断捨離、挫折しないための4つの心得

いざ断捨離を始めようとしても「もったいない…」「思い出が…」と手が止まってしまうのが断捨離あるあるだ。50代特有の心のブレーキを外すための心得を紹介しよう。
心得1:「いつか使う」の「いつか」はもう来ない
「いつか痩せたら着ようと思っている服」
「いつかやるかもしれない趣味の道具」
「いつか使おうと思ってる綺麗な柄が描かれた空き箱」
厳しいようだが、、
50代にその「いつか」は永遠に来ない
ガビーーーーン!!!
もし必要になったら、その時に今の自分に合うものを買い直せばいい。過去の執着ではなく、「今の自分」が心地よいものだけを選び取ろう。
心得2:収納グッズを買わない
「片付けよう」と思って収納ケースを買ってはいけない・・・
それはモノを「隠す場所」を増やしているだけ
ガガーーーーン!!
目指すのは、収納ケースがいらなくなる状態。
「収納術」を学ぶのではなく、「捨てる技術」を磨こう。
空になった収納ケースごと捨てられた時、初めて本当の断捨離が完了する。
心得3:完璧を目指さず「1日15分」
50代は仕事・家庭に忙しいので、週末にまとめて断捨離しようとすると疲れてしまい二度とやりたくなくなる。
「今日は引き出し1つだけ」
「今日は財布の中身だけ」で構わない。
1日15分の小さな積み重ねが、1年後には劇的な変化をもたらす。
無理なく続けることが断捨離成功の鍵だ。
心得4:「捨てる」以外の選択肢を持つ
「まだ使えるのに捨てるのは忍びない」という気持ちがブレーキになるなら、「捨てる」以外の選択肢を用意しよう。
リサイクルショップ・買取業者に査定を出す
出張買取を利用すれば、重いものを運ぶ手間も省ける。ただし、高値は期待しないこと。「ゴミとして出す手間賃が浮いた」くらいに思えば気が楽だ。本・オーディオ・楽器など、モノによって専門の買取業者に依頼するのが高価買取のコツ。
| 主なサービス名 | メモ |
|---|---|
| ブックサプライ | 本・漫画・DVD・CD・ゲーム等を箱に詰めて送ると査定してくれる |
| 楽器の買取屋さん | 楽器専門の買取業者、ギター・ベース・管楽器などを買い取ってくれる |
| 日本人形高価買取【COYASH】 | 日本人形・西洋人形はアンティークやコレクターアイテムとして価値がある場合あり |
| リコマース宅配買取サービス | Amazonアカウントを利用したサービス、Amazonギフトカードで代金が支払いされる |
支援団体に寄付する
古着やぬいぐるみ、食器などを発展途上国への支援物資として送るサービスがある(「ワールドギフト」など)。「誰かの役に立つ」と思えば、手放す勇気が湧いてくる。
| 主な寄付先 | メモ |
|---|---|
| NPO法人ワールドギフト | 不用品を寄付として受け付け、国内外で再利用または社会支援に活かしている |
| 日本国際ボランティアセンター | モノを寄付として受け付け、連携企業を通じて支援活動資金にする取り組み |
| 自治体の回収・リユースプログラム | 多くの市区町村で衣類や布類の回収日が定められているので、地元行政のサイトをチェック |
フリマアプリ・オークションサイトで必要としている人に売る
一見ガラクタのようなものでも、見る人が見るとものすごい価値があることも。梱包や発送の手間がかかるが、断捨離したいモノをメルカリなどのフリマアプリに出品してみては。不要なモノがお小遣いになるならこんな有難いことはない。
| 主なサービス名 | メモ |
|---|---|
| メルカリ | フリマアプリと言えばメルカリ、日本の中でユーザー数・流通量ともに最大規模 |
| 楽天ラクマ | 楽天が運営するフリマサービス、メルカリより販売手数料が低めに抑えられている |
| ヤフーオークション | 略してヤフオク、今やオークションの代名詞となっているサービスですね |
| オークファン | 国内外のショッピング・オークションサイトをまとめて検索できるので便利 |
オークションでお宝出品!!
【実践編】50代からの断捨離テクニック
断捨離と言っても、具体的にどこから手をつければいいのか。ポイントは「感情が入らない場所」から始め、徐々に難易度を上げていくことだ。
ステップ1:【衣類】「今」の自分を輝かせる服だけ残す

クローゼットは50代の迷いが表れる場所だ。
「高かったから捨てられないバブル時代のスーツ」「流行遅れのブランドバッグ」。これらは「過去の栄光」であって、今のあなたを素敵に見せるものではない。
- 1年以上着ていない服は手放す
このルールを徹底しよう。冠婚葬祭用を除き、1年袖を通さなかった服は、来年も着ない。うん、再来年も着ないね。 - 「部屋着」への降格をやめる
「外には着ていけないけど、部屋着なら…」とヨレヨレの服を残すのはやめよう。自分を大切にするためにも、部屋着こそ着心地の良いきれいなものを選ぼう。
ヨレヨレのトレーナーを着てた(汗)
ステップ2:【キッチン・食器】「来客用」より「自分用」を豪華に

食器棚の奥に眠っている「お客様用」の高級食器。箱に入ったままの引き出物。
50代以降、家に大勢の客を招く機会は激減する。
- 高級食器を普段使いにする
ウェッジウッドもバカラも、しまっておくだけではただの石やガラスだ。今日から自分たちの食事に使おう。「割ったらどうしよう」と心配するより、使わずに死ぬほうがよっぽどもったいない。 - 重い鍋、便利グッズを見直す
重い鋳物ホーロー鍋や、場所を取るだけの調理家電は、年齢とともに使いづらくなる。今の体力に合った、軽くて扱いやすい道具にシフトしていこう。
ステップ3:【紙・書類】情報の鮮度を見極める

取扱説明書、古い年賀状、給与明細、子供の学校のプリント。紙類は「全捨て」を基本にしつつ、本当に必要なものだけを残す。
- 取扱説明書は捨てる
今の時代、ネットで型番を検索すればすぐに見られる。保証期間が過ぎた保証書と一緒に処分しよう。 - 情報は「データ化」する
どうしても残したい紙は、スマホで写真を撮るかスキャンするなどして現物は捨てる。これで物理的なスペースはゼロになる。
実は、先日私もさっそく断捨離を始めようと棚の中の資料を整理していたら、なんと数年前に義理の両親からいただいたお小遣いが出てきたのだ!家族には内緒でこっそり使おうと思っている・・・断捨離には思わぬラッキーが潜んでいるかも。
う、羨ましい・・・
ステップ4:【思い出の品】最後に手を付ける

「ラスボス:オモイーデがあらわれた」
出たな、オモイーデ!!
写真・アルバム・子供の作品・手紙、これらは非常に難易度が高い。
最初からここに手を付けると必ず挫折する。思わず眺めてニンマリしてしまうからだ。他の場所が片付き、「捨てる判断力」が鍛えられてから挑もう。
- 残す「量」を決める
「この箱に入る分だけ」と枠を決め、そこに入るベスト・オブ・ベストだけを厳選する。 - デジタル化してシェアする
かさばるアルバムはスキャンしてデータ化しよう。家族のLINEグループで共有すれば、押し入れで眠らせておくより、みんなで思い出を楽しめる。
断捨離の先にある「終活」の本質

モノを減らすことは、単に部屋が綺麗になるだけではない。そこには、50代からの終活における深いメリットがある。
家族への「最高のギフト」になる
親が亡くなった後の遺品整理は、遺族にとって壮絶な負担となる。業者に頼めば数十万円、自分たちでやれば数ヶ月かかることもザラだ。
立つ鳥跡を濁さず
自分の持ち物を自分で整理しておくことは、配偶者や子供たちへの「最高のギフト」となる。
お金の不安が減る
断捨離をすると、自分がいかに無駄なものを買っていたかに嫌でも気付かされる。
在庫管理ができるようになり、二重買いがなくなる。本当に必要なものだけで暮らす心地よさを知れば、物欲そのものが減り、老後資金の節約にもつながる。
「時間」と「心」の余裕が生まれる
モノを探す時間
掃除する時間
管理する手間
これらから解放されると、驚くほど時間が生まれる。その時間を掃除ではなく、趣味や旅行・会いたい人に会うために使おう。
50代からの人生は、モノのためではなく「経験」のためにあるべきだ!
まとめ:今日から、小さな一歩を踏み出そう

50代からの終活における「断捨離」について解説してきた。
- 【時期】 体力のある50代がラストチャンス
- 【心構え】 「いつか」は来ない、収納は増やすべからず
- 【実践】 自分のための服、自分のための食器、データ化の活用
- 【未来】 身軽になることは、家族への愛であり、自分の自由への切符
断捨離は、一気に終わらせる必要はない。
まずは今日、財布の中の不要なレシートを1枚捨てることから始めよう。
あるいは、引き出しの奥にある「インクの出ないボールペン」を1本捨てるだけでもいい。
その小さな「捨てる」という決断の積み重ねが、やがてあなたの人生を大きく変える。
モノに支配される生活を卒業し、本当に大切なものだけに囲まれた、豊かで軽やかな50代を始めよう。
この支配からの卒業♪
【TIPS】自分の手は汚したくないあなたへ
断捨離しようと思ったけど、自分では手に負えない(ていうか面倒臭い・お金で解決したい)場合は専門業者にお願いしよう。
| 清掃サービス名 | メモ |
|---|---|
| ゴミ屋敷・汚い部屋等を専門とする清掃業者、この際プロにお願いしよう | |
| ハウスクリーニングの専門業者、素人では落とせない汚れを全てピカピカに |
裏技というかその場しのぎだが、、トランクルームに預けてしまうというのも一つの手だ。
| トランクルームサービス名 | メモ |
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