おお、アラフィフの勇者よ!
そなたが来るのを待っておったぞ!!
「50代から始める終活」では断捨離やデジタル終活についてお話してきたが、今回は一番終活って感じがする「エンディングノート」について掘り下げたい。
「まだ早い」「縁起でもない」と感じるかもしれない。
死については考えたくないよねぇ
しかし、エンディングノートは万が一の時に家族が困らないための羅針盤となってくれる存在である。
体力と気力が充実している50代のうちに、エンディングノートを書き始めることが重要だ。この記事では、50代が挫折せずに最後までエンディングノートを書き切るための具体的な手順と項目を紹介したい。
Contents
エンディングノートのおさらい

「エンディングノート」という言葉は知っていても、
具体的に何を書くものなのか
何の役に立つのか
ということを、正しく理解している人は意外と少ない。
まずは、エンディングノートの基本的な概要を整理しておこう。
よろしく頼む
エンディングノートとは?
一言で言えば、「自分の人生の情報のまとめ」と「家族へのメッセージ」を記したノートのことを指す。 万が一の時(病気、事故、認知症、逝去など)、自分自身が意思を伝えられなくなった際、エンディングノートがあなたの代わりに家族や大切な人に「こうしてほしい」という希望を伝える役割を果たしてくれる。
※終活ノート・生前整理ノートと呼ばれることもある
エンディングノートの概要
エンディングノートには、主に以下の4つの役割がある。
- 情報の備忘録:銀行口座、保険、スマホのパスワードなど、自分しか知らない情報の整理。
- 意思の表明:延命治療、介護、葬儀、お墓など、自分はどうしたいかの希望。
- 家族の負担軽減:残された家族が「どうすればいいか」と迷う、精神的・事務的な負担を減らす。
- 自分へのエール:これまでの人生を振り返り、これからの「やりたいこと」を明確にする。
エンディングノートのGoodポイント
「遺言書」との最大の違いは「法的効力はないが愛がある」という点。エンディングノートは自由で温かいのが特徴である。
- いつ書いてもいい(50代は気力・知力ともに最適な時期!)
- 何度書き直してもいい(考えが変わったら書き換えてOK)
- 好きなことから書いていい(まずは簡単な連絡先からでもOK)
「死ぬための準備」ではなく、これからの人生を安心して、自分らしく楽しむための「情報のハブ」を作る。それがエンディングノートの本来の姿である。
50代の終活に「エンディングノート」が不可欠な理由

「遺言書」ではないエンディングノートが、50代の終活で重要視される理由は以下。
家族の「精神的な負担」をゼロにする
これがエンディングノート最大の目的だ。
もしもの時、家族は悲しみに暮れているだけでなく、同時に「病院への連絡」「葬儀の手配」「銀行口座の確認」といった事務作業に追われることになる。
特に、以下の3つの質問は、家族にとって最も判断に迷い、精神的な負担が大きい。
- 延命治療: 「本人はどこまでを望んでいたのか?」
- 葬儀: 「宗派は?どこまで人を呼ぶべきか?」
- 銀行: 「どの銀行に口座があるのか?暗証番号は?」
エンディングノートにあなたの意思と情報をまとめておくだけで、家族は迷うことなく、あなたの意思を尊重した対応ができる。これは、遺される家族への最高の贈り物になるのだ。
家族に迷惑はかけたくないぞ
人生後半の「やりたいことリスト」になる
50代で書くエンディングノートは、過去の整理だけでなく、未来への投資だ。
自分の資産、健康状態、家族への想いを書き出す過程で、「これからやりたいこと(バケットリスト)」が明確になる。
情報が整理されることで、漠然とした不安が消え、残り人生をよりエネルギッシュに過ごすための原動力になる。
法的効力がないからこそ「柔軟」に使える
遺言書は形式や保管方法が厳格なため、一度書くと修正するのが大変。
一方、エンディングノートは自由に何度でも書き直せる。あなたの気持ちや資産状況が変わるたびにアップデートできる「生きた情報ファイル」として活用することができる。
気軽に書けるのはイイね!
エンディングノート vs 遺言書:違いを明確にしよう

エンディングノートを活用するためには、混同されがちな「遺言書」との違いをしっかり把握しておこう。
| 項目 | エンディングノート | 遺言書 |
| 法的効力 | なし(単なる情報・意思表示) | あり(財産分配などに効力) |
| 形式 | 自由(市販ノート、大学ノート、アプリなど) | 厳格(自筆証書、公正証書など) |
| 記載内容 | 連絡先、病気の希望、葬儀の希望、家族へのメッセージ、人生観など | 財産分与、相続人の指定、遺言執行者の指定など |
| 目的 | 家族の負担軽減、意思表示、人生の棚卸し | 法律に則った財産の分配 |
エンディングノートは、「法律で決められない、あなたの温かい気持ち」を伝えるツールだと理解しよう。財産配分については、別途弁護士などと相談のうえ、遺言書を作成することが望ましい。
【実践編】エンディングノートの書き方5ステップ

エンディングノートを途中で挫折させないためには、書くべき項目の「順番」が重要だ。50代が無理なく進められるエンディングノートの書き方を5ステップでご紹介したい。
ステップ1:【基本情報・連絡先】事務的なことから始めよう
心が動くと作業が進まないので、まずは感情が入らない淡々とした情報から書き始めよう。
- 自身の情報:氏名、生年月日、血液型、本籍地、宗教、家系図など。
- 親族・友人:親族、特に甥や姪、連絡すべき友人や仕事仲間の連絡先。
- かかりつけ医:病院名、診療科、担当医、既往歴、アレルギーなど。
- 加入保険:生命保険、医療保険、火災保険などの会社名、証券番号、担当者名。
ポイント:すべてを埋める必要はないので、書きやすいところから書いてみよう。エンディングノートは「まず書いてみる」という最初の一歩がとても重要である。
ステップ2:【デジタル終活】見えない財産を「見える化」しよう
50代のエンディングノートで最重要項目の一つが「デジタル情報」である。
- 金融機関:銀行名、支店名、口座番号、暗証番号(重要)、証券口座、クレジットカード情報。
- パスワード一覧:スマホ、パソコンのロック解除コード、SNS(LINE、X、Facebook)、メール、クラウドサービスのIDとパスワード。
- サブスクリプション:Netflix、Amazon Prime、新聞の電子版など、毎月引き落とされるサービスの解約方法。
- デジタル遺品の処理:写真データやSNSアカウントを「削除してほしい」か「残してほしい」かの希望。
ポイント: 銀行の暗証番号・パスワードなどはエンディングノートとは別に厳重に保管した別の場所にまとめておき、その保管場所だけをノートに記載する方法も安全性が高いのでおすすめ。
↓さらにデジタル終活を深堀り!
50代から始める「デジタル終活」4つの必須ステップ|デジタル遺品で家族を困らせないために
ステップ3:【お金と財産】曖昧な情報を明確にしよう
所有している資産をまとめて、財産目録(預貯金、不動産、借金など)を集約しよう。
- 財産目録: 所有している不動産(土地・建物)の所在地等の情報をまとめる。
- 借入金: 住宅ローン、奨学金など、返済途中のものを正直に記載する。
- 年金・公的サービス: 年金手帳の保管場所、加入している公的サービスの情報をまとめる。
ポイント: 「誰がこの財産のことを一番知っているか(配偶者か、子供か)」を併記しておくと、家族は相談しやすくなる。
ステップ4:【医療・介護の希望】家族を迷わせない決断を
家族が最も判断に苦しむ「終末期医療」や「介護」について、自分の意思表示をはっきりさせておこう。
- 延命治療の希望:延命治療を望むか、望まないか。
- 臓器提供・献体:臓器提供の意思表示カードの有無と保管場所。
- 希望する施設:介護が必要になった場合、自宅で過ごしたいか、老人ホームに入居したいか。
- 財産管理:認知症などで判断能力が低下した場合に備え、財産管理を誰に託したいか(任意後見制度の希望)。
ポイント: この項目は、配偶者や子供と事前に話し合い、「家族の同意」を得たうえで書くことが最も重要だ。
ステップ5:【葬儀・メッセージ】あなたの想いを伝えよう
最も感情的になりやすい、人生の最期の希望と家族へのメッセージを書き記そう。
- 葬儀の形式:家族葬か、一般葬か、直葬(火葬のみ)か。宗派と寺院の名前。
- 会葬者:誰を呼んでほしいか、呼ばなくてもいい人。
- お墓・供養:墓地の場所、散骨の希望、樹木葬など、希望する供養方法。
- メッセージ:家族、友人、配偶者への感謝のメッセージ。
遺言書とは違い、想いをストレートに伝えられるが良いね
50代のエンディングノート作成を成功させる4つのコツ

コツ1:市販ノートにこだわらない
書店には多種多様なエンディングノートが並んでいるが、すべてを埋める必要はない。
完璧主義になって挫折するより、まずは大学ノートやスマホのメモ帳に、上記ステップ1と2(基本情報とデジタル情報)だけでも書き出してみよう。
「書くこと」のハードルを下げる工夫をしよう。
コツ2:「保管場所」を家族全員と共有する
どんなに立派なエンディングノートを書いても、その存在を家族が知らなければ意味がない。
エンディングノートを書いていること・保管場所は必ず家族と共有しよう。最適な保管場所については後述する。
コツ3:「未来の自分」のことも書く
50代のエンディングノートは、あくまで「これからの人生の道しるべ」だ。
- バケットリスト(やりたいことリスト): 「60歳までに世界遺産を5つ巡る」「ピアノを習う」「孫とキャンプに行く」など、未来の楽しみを詳細に書き込もう。
- 自分の健康管理: 定期検診の予定や、今取り組んでいる健康法などを書いておくと、自分のモチベーション維持にもつながる。
コツ4:定期的に見返してアップデートする
エンディングノートは一度書いたら終わりではない。
誕生日や年末年始など、一年に一度は内容を見返してみて、変更があった部分や追記が必要な場合はアップデートしておこう。このアップデートを定期的に実施することで、より精度の高い、家族のためになるエンディングノートに近づいていく。
エンディングノートの「最適な保管場所」とは?

エンディングノートを書き上げた後、どこに保管するのかは非常に重要だ。
「隠しすぎて見つからない」のも困るし、
「無防備すぎて誰にでも見られる」のもめちゃくちゃ恥ずかしい。
見ちゃイヤーー!
ここではエンディングノートの賢い保管場所の選択肢をメリット・デメリットと共に紹介したい。
耐火金庫:確実な安心と物理的な保護
最も古典的だが、最も信頼性が高いのが「家庭用の耐火金庫」だ。
エンディングノートだけでなく、預金通帳、実印、権利証、そしてパスワードを記したメモなどを一括で管理できる。
- メリット: 火災や盗難から守れる。家族に「大切なものはここにある」と伝えやすい。
- デメリット: 重いため、災害時の持ち出しが困難。
貸金庫:最高レベルのセキュリティ
銀行の貸金庫を利用するのも一つの手だ。
自宅にエンディングノートを置く不安を解消でき、本人以外が勝手に開けることはできない。
- メリット: 盗難や紛失のリスクがほぼゼロ。
- デメリット: 年間の利用料(数万円)がかかる。銀行の営業時間内しか開けられない。
トランクルーム:自宅をスッキリさせつつ保管
自宅の火災時にも対応できるように、トランクルームにエンディングノートを保管しておく方法もあり。
- メリット: 季節物と一緒に、エンディングノートを保管できる。自宅が手狭な場合に有効。
- デメリット: 取り出しに手間がかかる。月額費用が発生する。
| 主なサービス名 | メモ |
|---|---|
| JAPANトランクルーム | 全国のトランクルームを比較・検索ができる便利なサイト |
| ハローストレージ | 全国47都道府県に10万室以上展開しているトランクルーム |
| 自宅の納戸代わりとなるレンタル収納スペース(ドランクルーム・コンテナ)を借りられる | |
| 宅トラ | クロネコヤマトの倉庫で保管、自分で搬入・搬出不要の宅配型トランクルーム |
| ドッとあ〜るコンテナ | バイクも保管できる、気軽に使えて便利な屋内・屋外レンタル収納スペース |
デジタル保管(クラウド):現代版の新しい形
最近増えているのが、PDF化したエンディングノートをクラウドストレージに保管し、特定の条件下で家族に開示するサービスだ。
- メリット: 紛失の心配がなく、スマホからいつでも更新できる。
- デメリット: 家族のITリテラシーが必要。サービス終了のリスク。
デジタル保管の場合、エンディングノート自体が厄介なデジタル遺品になってしまう可能性があるので注意が必要。
リビングの「決まった場所」:シンプルイズベスト
家族がすぐに分かるように、たとえば「リビングの棚の2段目」といった場所が一番実用的だったりするw
- メリット: コストゼロ。いつでも気軽に書き直せる。
- デメリット: プライバシーが守られにくい、生前中に子どもに見られたらもう最悪。
エンディングノートの保管場所を決める際の「鉄則」

エンディングノートをどこに預けるにせよ、守らなければならない鉄則が一つある。
それは「保管場所を家族と共有する」こと。
「このノートに大事なことが全部書いてあるから、私に入院や万が一のことがあったら見るように」と、配偶者や子供に一言伝えておくだけでいい。あるいは、エンディングノートそのものは隠しておき、「保管場所を書いたメモ」だけを信頼できる人に預けるという2段階の方法も有効。
自分に合った「保管場所」を選ぼう
- 手軽さ重視なら:リビングの定位置
- 防犯・防災重視なら:耐火金庫
- 資産管理も兼ねるなら:貸金庫
- スペース確保も兼ねるなら:トランクルーム
メリット・デメリットのバランスを考えて、自分にとって最適な保管場所を選んでほしい。
まとめ:エンディングノートは家族へのラブレター

ここまで、50代からエンディングノートを始めるべき理由や、具体的な書き方、そして大切な保管場所について解説してきた。
最後にもう一度ポイントを振り返っておこう。
- 50代こそがベストタイミング
- 完璧を目指さない、まず書いてみる
- 最適な保管場所を考え、家族と共有する
- 定期的に内容をアップデートする
60代・70代からでも遅いということはない、終活を意識し始めた「今」だからこそ行動を起こしてほしい。
エンディングノートは家族へのラブレター
少し勇気はいるが、未来の自分ため家族のために、しっかりと準備をして欲しいと願っている。
僕も真剣に考えてみよう






















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